メイン・テーマの『キャリーのテーマ』の美しさと優雅さが、その後の悲劇を優しいオブラートで包めば、『BUCKET OF BLOOD』や『SCHOOL IN FLAMES』の不安な電子音が前衛的でもあり、キャリーの怨念を見事に表現しています。
圧巻なのはサスペンス・シーンではあのバーナード・ハーマンの不安な弦楽器を聞かせること!
嫌でも『サイコ』の音楽を連想させて、キャリーのお母さんが刃物を持つ場面ではハーマン節がまさにスパークします。
この辺りについては、当時ブライアン・デ・パルマがヒッチコック的と評価されていたのである意味当然とも言えるでしょう。